Tokyo International Players

都内で英語で演劇を見ようと思ったら少人数のアマチュア劇団ではあるもののTokyo International Playersがよい、というのは前に人から聞いたことがあった。ボランティア参加すると無料で見れるということで、おそらく今学部生だったらボランティアに行っていたのではないか、と思う。ただ、子供が小さいこと、なかなか思うように夜は外出できないこともあって、実はまだ行ったことがないのだけれど。昨日も、「結構良いですよ」と勧められたので非常に気になっている。
3月頭の公演はArthur MillerのThe Crucible。気づかなかったのだが、昨年の末にはディケンズの『クリスマスキャロル』を歌舞伎調で上演していたのだった。映画や演劇をある程度見ておくというのは必要なのだけれど、特に演劇は週末の夜の上演が当然のことながら多く、なかなか難しいものがあったのだった。まあ、そういうわけで、そろそろこのあたりも気にしておこう、などと。

家から簡単に出られない日々は続く。ということで、キンドルでこれを購入。

2章ほど読んだところ。ジョナサン・クレーリーの議論がこのように怪奇譚の読解に使われていくわけだ。

子供が発熱。保育園が突如使えなくなるとかなり困るのだが、とりあえずiPadに入れておいた論文で目を通しておきたかったものを幾つか。
Specters of the Victorian in the Neo-Forties Novel: Sarah Waters's The Little Stranger (2009) and Its Intertexts | Contemporary Women's Writing | Oxford Academic
Ann Heilmann "Specters of the Victorian in the Neo-Forties Novel: Sarah Waters's The Little Stranger (2009) and Its Intertexts"
あとはNHSの歴史を抑えておきたい。

Dorothy Sayersなど

なぜか毎年探偵小説や推理小説で卒論を書きたいという人が来るので、今年の学生さんにはセイヤーズをお勧めしておく。ウィムジー卿シリーズが全巻和訳が出ているはずだし。
クリスティと異なりセイヤーズは巻を追うごとに登場人物が成長していくので順番に読むことをおすすめする。最初はこれ。

誰の死体? (創元推理文庫)

誰の死体? (創元推理文庫)

Whose Body?

Whose Body?

主人公がシェルショックを経験していたり、なんだりで面白い。私事ながら、好みは、しかし、ピーターよりはパーカーである。

来年度の授業について色々と手配。

An Introduction to Literature, Criticism and Theory

An Introduction to Literature, Criticism and Theory

「誰のどのような理論」という並べ方ではなく「読者」であるとか「キャラクター」であるとか項目を立てて、様々な見方を紹介するという形の入門書。
思うところは多々あるのだが、とりあえずこれを。2年ほどかけて、やってみようかと。

オリバー・ツイストの食事


British Medical Journalから。現実にワークハウスで食べられていた食事はどの様なものだったかを現代の医師が検証。ディケンズが描いているほどにはひどくなかったのではないかというあたりが印象的。

Horrible Histories

2009年から非常に高い評価を得ている子供番組Horrible Histories を購入。
Horrible Histories: Terrible Tudors
元は書籍(右)なのだが、実写版が非常によろしい。
子供番組としては破格の可笑しさでコメディとして幾つも受賞している。おそらく15年もすると、イギリスの大人の多くがこの番組で得た歴史知識を持っていることになるのだろうと思う。
購入したのは授業に使えるかと思ったからと、まあ、あとは歴史を題材にしたポピュラーものはとりあえず抑えておきたいなと思っているからなのだが、はてさて。ほぼすべてネット上で見れるものの、英語字幕を付けたいと思うとやはりDVDを買ったほうが良いかと。


たとえば、イギリスの1066以降の王、女王を羅列したこれは、子供になぜか人気が高く、まさに「ポケモン言えるかな」状態。
そして、シェイクスピアの『リチャード3世』を読んだことのある人間だったら思わず爆笑してしまうこれ。


ビクトリア朝の児童労働。

そして婦人参政権運動。

面白いのはこうした一連の音楽がパスティーシュとして「描いている時代とは違う」もう一つの時代を指さしていることで、『ウェストサイドストーリー』を下敷きにしたCivil Warなど、やはりニヤッとさせられるものがある。