The Young Victoria

しばらくぼーっとしている間にたくさん書籍をご恵贈いただいていて、それについても色々と書きたいのだけれど、とりあえず、脳みそもあまりフル活動していないので、映画など。

ヴィクトリア女王 世紀の愛 [DVD]

ヴィクトリア女王 世紀の愛 [DVD]

「世紀の愛」という邦題があまりにも恥ずかしい。原題はそのままThe Young Victoriaで、若かりし日のヴィクトリア女王アルバート公の愛情がテーマ。これは、イギリスのあちらこちらにある老女のヴィクトリア女王像であるとか、非常にお堅い印象のヴィクトリア女王のイメージが背景にないとあまり面白い映画ではないのかもしれない。おそらく現在の一般的なイギリス人にとってのヴィクトリアは老女のイメージだと思うので。

夜明けに伯父の死(すなわち自らの即位)を知らされる若き日のヴィクトリアの方が、様々な絵などで印象に強い私にとってはあっさりとした恋愛映画という印象。

102分と短いのであまり詰め込まなかったという所なのだろうけれど、豪華な衣装と背景にうっとりとするくらいで終わる。彼女が即位するに当たっては「女王」という立場の特異性等をめぐってかなりの議論があったはずで(たしか、ヴィクトリアをエリザベスと改名すべきだという案まで出たはずなのだ)そのあたりを入れてもう少し深めても良かったのではないのかというところが残念。

愛のある性教育

Condom Nation: The U.S. Government's Sex Education Campaign from World War I to the Internet

Condom Nation: The U.S. Government's Sex Education Campaign from World War I to the Internet

年末から、自分の分野ではないのでキンドルで細々と読んでいたアメリカの性教育史。
読んでいて暗澹たる気分になるのは、やはり性教育を動かしていく背景の力として「望まない妊娠」よりも圧倒的に「性病」の存在があること。どちらも人の体と命に関わることであるけれど、女性にそのリスクが大きい「望まない妊娠」だけでは性教育の推進力としては弱いというのがもう、なんというか。
1930年代米でコンドームを性病防止の目的では合法とし、避妊目的では違法とする、というのは、言われてみると極めてありそうなのではあるけれど、読んだときにはかなりびっくり。
意外だったのはレーガン政権下で、実は性教育が前進していることで、これはちょっと面白かった。

「とにかくセックスをしなければ望まない妊娠も性病もない」というのは一面の真理でありながら、実際には「セックスをするな」と教えられた子供と「性教育を受けた子供」で、性的活動の間には有意な差が見られないそうで、それは「さもありなん」である。さらには、「セックスをするな」と教えられた子供の方が、性病をパートナーにうつす可能性が高いそうで、もう、こういう調査結果を見るとなんか、やらねばならないことは目に見えている気がするのだけれどね。
「なぜ、アメリカではそうならないか」が丁寧に書いてあるという印象。

scansnapのある生活

ということで、スキャナが来てからの生活の変化。
何よりも、捨てられるものが増えた!
FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500


これは初代ドキュメントスキャナを買ったときにも感じたことだったのだけれど、学会のお知らせや各種連絡事項等、片づけが壊滅的に苦手な人間にとっては「とりあえず、すべてのスキャンがPCのどこかに入っている」というのは極めて安心できる事態であったわけで、(できればすべてメールだったら検索も楽なのに!と、思ってしまうくらいには無精者だ)それが両面スキャナの到着によって圧倒的に楽になった。もう、子供の学校関係の連絡なども、冊子で来たのをスキャンする勢い。そして、捨てる!紙をどんどん捨てられる!嬉しい。

書籍のスキャンは、キンドルDXであってもキンドル書籍そのものの圧倒的な読みやすさにはかなわず。とはいえ、かさばる紙媒体で持ち歩く元気は既になし。OCRの調子等、今後試してみることは大きいけれど、とりあえずは家庭に山積みのマニュアルだの、学校からのプリントが、どんどんと電子化されていくこの幸福感♪まあ、とりあえずは仕事が増えている、という話もあるのだけれど(苦笑)

これで自炊可能に!

FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

Scansnap購入。ドキュメントスキャナは2代目だが、両面スキャンということで圧倒的に使い勝手がよい。書籍もだけれど、学生のレポートを返却前にスキャンしておくことがこれでできるようになるし、(5年間の保存義務とやらは結構な負担だ)試験結果も。
使うつもりは現時点ではないのだけれど、マークシート用ソフトと合わせれば小テストや出席の管理を省力化することも可能かも。
マークシート読取君

マークシート読取君


まあ、とりあえず最初は増殖しつつある自宅と研究室の書籍の整理に用いられる予定。このままではベビーベッドの置き場もない!
ちなみにPDFリーダーとしてキンドルDXも購入。散財はとまらないが、例えばデイビッド・カイナストンのAusterity Britain: A World to Buildなど、読み返したいとはいえ新生児のそばで片手で持って読める大きさじゃないし。(凶器並みの分厚さだ)まあ、そういうわけで、せっかくの出産休業の間に読みたいものを読みたいだけ読めるように、という捕らぬ狸の投資ではある。


とはいえ、すでに産休中の体調のしんどさに「わあああ、全然思ったように読めない!」という状況ではあるのだが。