父が子供を見てくれている間に、必死で原稿の細かいミスを直す。ああ、本当に締切までに終わるのかしら。
こういう時に思うのはやはり夫の仕事の関係で読みながら訳してあげたりしている尾瀬あきらの漫画の女性って、面白いよなあ、ということ。『蔵人』のセツとか、もー、同性として見てゼンゼン女としてのリアリティはないんだけど、ひとつだけ圧倒的に納得される部分があって、それは労働のリアリティ。彼の描く女性たちってみんな働いているので、とにかく労働者としてのリアリティだけはものすごくあるのよね。だから男性向け漫画の女性であるのに、きちんとこう、存在感がある。『働きマン』とかもそうだけど、やはり労働にはおそらく男女を超えたなんか圧倒的な共通項があるんだわ。きっと。ああ、でも両方共あまり仕事から疎外されていない感じはあるか。
・・・なんてこと考えていないで仕事しなくちゃ。