卒業式

卒業式、そののち謝恩会。あいにくの雨で、袴姿の女の子たちは大変だ。袴にブーツと言う組み合わせだと、こういうとき草履より強い。ちょっとだけだけど。本当は大隈講堂の前で写真だとか撮りたかっただろうに。残念だったね。慣れない和装で、ちょっと歩き方がぎこちなくてかわいいなあ、と鑑賞。男の子のスーツ姿も頼もしい。
卒業式でちょっとアナウンスがあり壇上で「おめでとうございます」と一言、言った時の学生さんの反応が、良い。思わず、「ステキ・・・なんなの、あなた達この反応の良さ・・・・授業を始めたい・・・」と思ってしまったくらい。まあ、そのくらい反応が良くて「ああ、4年生はやはり大人なんだなあ」と実感。

初めて卒論を見た子たちの卒業だということもあって、感慨深い。「この子に今の段階で英語文献を読ませるのはまだちょっとムリかな」と私が控えている間に、勝手に自分で英語で検索し、自分で辞書と格闘し、自分が納得の行く卒業論文を仕上げるような学生さんや、夏休みの間にも自分でどんどんやたら手のかかる分析をしては毎週メールで送ってくるような学生さんに恵まれて、本当にありがたかった。卒論はやはり、教師の成績付とはまた別に、自分が自分で「頑張った」と誇りに思えるものを書いて出て行って欲しかったので。
この後、「自分の力を伸ばすために勉強しなさい」と言ってくれる人たちや、手とり足とり色々教えてくれる人たちに囲まれた職場にこの彼らが行けるとは限らないので。自分で考えて段取りをつけて、自分で躓きながら完成させたプロジェクトを持って卒業してもらいたかったのですよ。それがどれほど小さな自信であっても。

まあ、そういうわけで、感慨深い卒業式と謝恩会だったわけですが、謝恩会、花束をいただくために教員が一列に並んだ途端に卒業生が「ありえねー!」とざわざわっと(笑)あ、そうですね。大学で教員が一列に並ぶってあんまりないかも。月曜一限と金曜3限が隣に並んでるっていうのは、確かにちょっと不思議だよね。