髪を切りに。考えてみれば3月の京都出張以来切っていなかった。ばっさりと短く。
最近発見して行きつけになりそうな美容院は24時間365日営業の、完全予約制。美容師さんが一人でやっていて、電話を入れると変な時間帯や曜日でも切ってくれるし、なによりも、大量の本と漫画があるのが嬉しい。美容院というのは読みたくもない女性向け月刊誌を渡されるところ?と思っていたのに、並んでいるのが『ヒストリエ』とか。いい感じ。
そこで「『ちはやふる』いいですよ!」と薦められ、「今まではまさか!と思っていたスポ根系漫画シリーズの話」で盛り上がる。書道の『とめはねっ!』もびっくりしたけれど、『ちはやふる』は百人一首かるたにかける青春。そもそも『ヒカルの碁』にはすごくびっくりしたよね。とか、将棋の『三月のライオン』がこれからどうなるのか、だとか。スポ根のジャンルとして日本伝統芸系は確立しつつあるんだなあ。*1昔は、野球サッカーバレーフィギュアスケートぐらいのものだったと思うんだけれど。

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

「男が少女漫画の絵柄を読めるようになったんですよね」と、彼は言うわけなんだけれど、確かに少年漫画と少女漫画の文法は違う。なれないと読めないかも。そして、帰りに書店で手に取った『ちはやふる』は、少女漫画の王道を行きつつも、微妙に少年漫画テイストなのだった。どこが、といわれると、オンナノコが男の子に興味を持ちつつもいじけていないところ。昔の少女漫画のスポ根に出てくる男性は大概女性よりずっと強かったような気がするんだけれど。あと、きりきりしてないかな。槇村さとるとか限界ぎりぎり感があるものね。
ということで、そんなことをしている場合ではないのだけれど、『ちはやふる』と同じく美容師さんに「これは読まなくちゃダメですよ!」と推薦された『チェーザレ』を購入して帰宅。惣領冬実ってもっと他愛のない恋愛物を描いているという印象だったのに、かなりガッツリした漫画でびっくり。
チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)

チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)

ガッツン読んで、その後、講義関係のサッカレーを簡単に読み返し*2、それからイアン・マキューアンを読んで就寝。

*1:花よりも花の如く』のようなお能物、それから逢坂みえこが確か落語を扱っていたようにも思うけれど、これはなんか微妙にスポ根とはずれる…気がする。なぜかしら?

*2:ていうか、さすがに作品が長いのですごい時間がたってしまい焦る。漫画を読んでいる場合ではありませんでした。