愛がなくっちゃね。

さて。学生街だけあって早稲田界隈には酒屋が山のようにあるのだけれど、その中でも私には特にお気に入りの酒屋さんが一軒ある。いせかね屋さん。
学生の時には一度も行った覚えがない。
何がいいって、ご主人が日本酒に愛を持っていらっしゃるのがいい。
八海○だとか、その手の売れ線ではなくて、ご自分の舌で調べて、かっていらっしゃる感じなのがいい。「こうこうこういうのがほしい!」とリクエストして、今まで一度もハズレがない。


なんでこのお店に興味を持ったかというと神亀があったから。ワインも安いものを買っても美味しい。焼酎や泡盛もあるけれど、やはり、このお店の真髄は日本酒でしょう。

ということで、色々あってつかれきった水曜日。仕事の帰りに、駆け込んだ。
「銀杏食べて飲む日本酒ください。面白いのがいいです。」


「面白いって基準で僕選んだことないんだよ。燗?冷?」

なんておっしゃりながら選んでくれました。さてっと。あと一仕事終えたら燗をつけよう。こうやって、誰かが考えて選んでくれた日本酒を飲む幸せ。
あー、やっぱり、プロであればこそ、売り物には愛がなくっちゃね。