まあ、色々とあってビジネス書を一気読みしたりしていたのだけれど、ふと、この類のものは英語教材としてどうだろう、なんて思う。Obvious Adams: The Story of a Successful Business Manなんて、英語もやさしいわりには広告業界の黎明期の話としてそれほどつまらなくもないし。Rich Dad, Poor Dad: What the Rich Teach Their Kids About Moneyなんかも、割と現実的な抽象度の低い挿話とキャッシュフローの話だ何だという比較的抽象的な話が混ざっているあたりも悪くないかもしれない。音声版でのダウンロードも簡単だし、話の区切りがチョコチョコ来るので講義に使ったり試験に使ったりしやすそう。
で、そんなことを考える割には実は実際に英語を教える予定はない(笑)

しかし、こう、自己啓発系ビジネス書を一気に読んでいると、その多くがアメリカで書かれていることに気づく。そしてイギリスには比較的薄いアメリカの宗教色をひしひしと感じる。『7つの習慣-成功には原則があった!』なんて、非常にキリスト教的だ。*1これは、夫の家系がもともとは北アイルランドプロテスタントで、教会との縁を断ち切っている、という事情とも関係するのかもしれないのだけれど、私にはあまりイギリスがキリスト教的な社会だという感覚がないのだ。*2そう。我が家で英国国教会*3の洗礼をうけているのは私のみである。夫も、息子も、キリスト教会とは全く無縁の生活を送っているし。
で、まあ読んでいると、アメリカの自己啓発書の裏にある唯一神のようなものが仄見えて面白い。そして、そうした書物がキリスト教徒人口の極端に少ない日本で売れることも面白い。

*1:今回ちょっと調べたのだが、著者はモルモン教徒なのね

*2:イギリスではそろそろ定期的にモスクに行く人口が定期的に教会に行く人口を上まろうとしているのではないかと思う。

*3:日本では聖公会