喉が痛くて目が覚める。で、ちょっと仕事。もう来年はこんなにレポートを課さないぞ!試験だって簡単にしてやる!と毒づきつつ、採点。

丸暗記をさせるのは趣旨に反するな、ということで電子辞書の持ち込みを許可したところ、ドキュメントビューアを使っている学生を発見したので、来年度からは、がっちりと辞書なし、持ち込みも極端に制限した試験をすることになりそう。こんなところで丸暗記をするよりは色々考えてもらいたいし、紙の辞書だけ持ち込み可というのも不必要に厳しくて嫌だなあと思っていたのだけれど、こういうのを逆手にとる人がいるということはやはり厳しくせざるを得ないと言うことだ。あるいは、めちゃくちゃ高度な設問にして、「何を用いても可」とするか。(そして採点基準も厳しいまま保つか)後者かしらん。
レポートにもウェブ翻訳を使ったものがあまりにも見られたので(そもそも、見つかると思っていないし、悪いことだとも思っていないようなので)宣誓書を書かせるかどうか思案中。心理的インパクトしかないのだが、しかし、ベンキョウって心理的なものだし。そもそもが。ああ。

ただし、試験は、良い感じ。教科書の持ち込みが許されていたと言うこともあるけれど、一気に部屋中が緊張、集中する感じがとても「ああ、このひとたちは勉強が出来る人達なのだなあ」と思わせる。90分間、黙って集中してペンを走らせるというのはある程度自信がないとできない気がする。黙って静かにしているのは誰にでもできるのだけれどね。意外と本人たちは自覚している向きのない、「試験を受ける」というメタな能力。欠けている学生さんたちを見ると、ああ一体ちゃんと試験ができる子たちはがちっと集中するその能力をどこで学んでくるんだろうと、不思議になる。