The Little Stranger

The Little Stranger

前にも書いたけれどThe Little Stranger。朝、コーヒーを読みながらずいぶん前のTLSのレビューをいまさらながら読む。ミドルブラウの注目株であるウォーターズなのだけれど、レビューのタイトルがEnglish Voicesだったのが印象的。なぜなら読んだときに最も強い印象を残したのが、まさに「声」だったから。映画になりそうだ、という印象を受けつつも実はウォーターズのこの作品にヴィジュアル的に印象に残るシーンはあまりない。むしろ登場人物の声のほうが印象的なのだ。さらにその声が「現代イギリス人にとっては違和感のあるEnglish Voice」だと言う指摘に結構納得する。映画的なEnglish Voice なのだな。ただし、話者を「退屈」とする書評には全く同意せず。話者がある意味制限されているところにポイントがあるのではないかと。