ジェンダー研シムポ終了

土曜日は朝からジェンダー研のシムポ打ち合わせ、シムポ、それから懇親会、その後、夫の取材に同行。
金沢からいらした塚原先生の飛行機が大幅に遅れ、はらはらしながら待ったり。

最終的にはご講演の順番を変えていただき、レズビアンマザー→中絶→そして300日問題の流れで。
一貫して子供の所有権の問題があちらこちらから出てきて、これだけ違うトピックでも通底する問題は同じなのだなあといまさらながら。「産む」でもなく「養子にとる」でもなく「子供がやってくる/来ない」過程にあたるニュートラルな日本語がないのがやはりちょっと話していてもどかしい。「家族形成」という言葉だと「望まない子供がやってくる」がなんとなーく落ちる感じがあるし。
レズビアンマザーの話から出てくる多元的親の概念、言われてみると非常に良くわかる。これは実話例が多く、ご発表を聞きながら思わず目頭が熱くなることが数回。
中絶の話は、日本の中絶技術がいかに遅れているかという指摘、及びその背景にある「中絶は女性の権利である」という概念の希薄さの指摘が刺激的。
最後のパネリストである棚村先生がご指摘なさった日本の民法の持つ家族観の問題は非常にわかる、というかわかりすぎて切ないものがあり、それも含めて色々と考えさせられるシムポになったかと。
天気が悪かったせいもあって、聴衆の人数が少なめだったのが残念だったけれど、その代わり質問も多く中身も濃くかなり嬉しい。
「刺激的でした」と後ほど褒めていただき、パネリストの先生方に感謝しきり。

懇親会の後は夫の取材に同行。夜子供を両親に見てもらうということはあまりないので、たまに来てもらうとこのようにいくつもの用事を一晩でこなそうと無理をすることになる・・・・のだけれど、銀座の一流バーのカクテル取材、なんていう仕事に文句をつけてはいけないか。グラスホッパー、おいしゅうございました。