2007-09-04 ■ 書籍 大東亜共栄圏の文化建設作者: 高村竜平,藤井祐介,藤原辰史,鷲谷花,渡辺洋介,池田浩士出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2007/02/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (10件) を見る今更ながら読み始める。特に鷲谷花「花木蘭の転生-『大東亜共栄圏』をめぐる日中大衆文化の交錯」、藤原辰史「稲も亦大和民族なり―水稲品種の『共栄圏』」が面白い。前者はジェンダーとナショナリズムのかかわりを検証。日本における『男装の麗人』モデルが、花木蘭という物語/女性像に普遍性を与えると同時に、脱政治化した、という指摘。なるほど。読みながらid:june_tさんあたり興味がおありかも、となんかしみじみする。藤原論文は稲の品種改良の言葉がいかに人種の言葉と近かったか、というところが個人的に面白かった。 で、見てみたら、id:hspstclさんが既にコメントなさっていらしたのね。ていうか、多分コメントを見て購入したのだろうと思われるのだけれど、すっかり忘れていた。本当、記憶力衰退が激しい。