大東亜共栄圏の文化建設

大東亜共栄圏の文化建設

今更ながら読み始める。特に鷲谷花「花木蘭の転生-『大東亜共栄圏』をめぐる日中大衆文化の交錯」、藤原辰史「稲も亦大和民族なり―水稲品種の『共栄圏』」が面白い。前者はジェンダーナショナリズムのかかわりを検証。日本における『男装の麗人』モデルが、花木蘭という物語/女性像に普遍性を与えると同時に、脱政治化した、という指摘。なるほど。読みながらid:june_tさんあたり興味がおありかも、となんかしみじみする。藤原論文は稲の品種改良の言葉がいかに人種の言葉と近かったか、というところが個人的に面白かった。
で、見てみたら、id:hspstclさんが既にコメントなさっていらしたのね。ていうか、多分コメントを見て購入したのだろうと思われるのだけれど、すっかり忘れていた。本当、記憶力衰退が激しい。