学部の3年生が書いたレポートが本になっている。これを見ると、二次資料であるとか先行研究であるとか、理論的なものがないままにとにかく「調べる」ことに重点を置くとどうなるのか、がよくわかって良い。こんなレポートが出てきたら嬉しいだろうなあ。実証研究であれば、理論的裏づけを持たない人に、みっちりインタビューやアンケートの仕方を教えたら、これだけのものができました!というようなものが結構あったりするんだけれど、文献研究だと少ないんだよね。

ちなみに「雪の降る夜は楽しいペチカ」のあの歌が、満州の歌だったのだと、この本で初めて知る。