挿絵画家の時代―ヴィクトリア朝の出版文化

挿絵画家の時代―ヴィクトリア朝の出版文化

電車の中でこの本を読もうと楽しみにしていたら、すぐ後ろに酔っ払った「社長さん」に座られてしまった。ハワイに娘のために二億円のマンションを買ったから、贈与税がかからないようにしろ、だとか、そんな無理難題を連れの会計士さんと思われる男性に、ごり押ししている。いやあ。聞く気はなかったんだけれど、静まり返ったグリーン車の中で大声で話しているのは一人だけなのだもの、いやでも耳に飛び込んでくる。
グリーン券がパーである。一日3時間は電車の中で過ごしている身としては、いかに移動時間をうまく使うかが週のプロダクティビティの鍵なので、非常にソンをした気分。
ということで、せっかく読んだのに、全然記憶に残っていない。こういうのがイヤだから大学院生のときは耳栓を絶対に携帯して通学していたのに、と我ながら、最近の危機管理体制の甘さを恥じた(笑)
いかんいかん。悪いのは一杯きこしめしたオジサマではない。耳栓携帯を忘れたお間抜けな私だ。